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ブログ 2013年09月04日
むかしむかし、ある本を読んでいて何かの引用で使われていた。
その時の自分の心模様で、気に留めて好きになった言葉。
ブッダのことばで聖典「スッタニパータ」に語られている、なんとなくカッコよかった。
犀の角の如く独り歩め・・・
「犀の角」とは、動物のサイの角のことで、「独り歩む修行者」を指す。
仏教・インド哲学の巨匠中村元氏によれば、「〈犀の角のごとく〉というのは、犀の角が一つしかないように、求道者は、他の人々からの毀誉褒貶にわずらわされることなく、ただひとりでも、自分の確信にしたがって、暮らすようにせよの意である」と定義されています。
この言葉をネットで検索してみたら、結構、同じように感銘を受けている方々がおられるようですね。
スッタニパータ、第一章、第三節がネットに掲載されていたのでのっけます。
実は、しみじみ読むのわたしもはじめてです・・・
あらゆる生き物に、暴力を加えず、いかなる生き物にも、苦悩を与えず、 子女を求めることなく、朋友を求めず、 修行者たるもの、犀の角の如く独り歩め。
交わりをなせば、愛情が生まれる。
愛情が生まれれば、苦悩が生まれる。
愛情から、苦悩が生まれるのを、見て、 修行者たるもの、犀の角の如く独り歩め。
朋友や親友などと、時間を共にし、 心が絆されると、己の利が損われる。
親交から、浪費が生まれるのを、見て、 修行者たるもの、犀の角の如く独り歩め。
妻子への愛著は、竹林が茂るが如し。
竹の子が、他に絡むことがないように、 修行者たるもの、犀の角の如く独り歩め。
鹿が食を求め、欲する処に赴くよう、 聡明な人は、自立自由を目指している。
修行者たるもの、犀の角の如く独り歩め。
仲間と共にいれば、常に呼ばれる。
休む時も、行く時も、旅をする時も。
他人に従属しない、自立自由を目指し、 修行者たるもの、犀の角の如く独り歩め。
仲間の中には、遊戯と歓楽がある。
また、子に対する愛情は甚大である。
愛しきものと、別れることを厭いつつ、 修行者たるもの、犀の角の如く独り歩め。
害心と恐怖を捨て、何処にでも赴き、 得た恩恵に足りて、得た苦難に堪える。
修行者たるもの、犀の角の如く独り歩め。
出家しても、不満を抱くものがいる。
在家にいても、不満を抱くものがいる。
修行者たるもの、犀の角の如く独り歩め。
葉の落ちた樹の如く、在家の印を捨て、 在家の柵を断ち、犀の角の如く独り歩め。
法友を得たなら、危難に悉く打ち勝ち、 心から喜び、落ち着いて、彼と共に歩め。
法友を得ないなら、戦争に勝った王が、 征服した国を捨てる如く、ただ独り歩め。
法友を得る幸せを、褒め称える。
己より優れた者、また、等しい者。
彼らとは、親しみ近づくべきである。
法友が居なければ、罪科なき行を修め、 修行者たるもの、犀の角の如く独り歩め。
見事に輝ける、二つの黄金の腕輪を、 片腕に嵌めるなら、ぶつかるのを見て、 修行者たるもの、犀の角の如く独り歩め。
二人で居れば、饒舌と口論が起こる。
必ず未来に、このようになるのを見て、 修行者たるもの、犀の角の如く独り歩め。
欲望は甘美であるが、心を撹乱する。
欲望の喜びの裏に、撹乱の憂いを見て、 修行者たるもの、犀の角の如く独り歩め。
欲望は、災害であり、禍患であると、 欲望の喜びの裏に、恐怖の憂いを見て、 修行者たるもの、犀の角の如く独り歩め。
寒と暑、飢と渇、風と熱、虻と蛇と、これらすべて、ことごとく打ち勝って、 修行者たるもの、犀の角の如く独り歩め。
蓮華のように、見事な肩をした象は、 群れを離れ、欲するままに森林を歩く。
修行者たるもの、犀の角の如く独り歩め。
群れる者が、解脱に至る道理はない。
太陽の末裔、ゴータマの言葉を聞いて、 修行者たるもの、犀の角の如く独り歩め。
矛盾する観念を超え、悟る者は言う。
「智慧を得た、誰にも教わる要がない」 修行者たるもの、犀の角の如く独り歩め。
貪ることがなく、偽ることがなく、 渇望することなく、偽ることもなく、 迷妄を除いて、妄執のないものとなり、 修行者たるもの、犀の角の如く独り歩め。
不義なる者を見て、悪い友を避けよ。
貪欲に耽り怠る者と、進んで親しむな。
修行者たるもの、犀の角の如く独り歩め。
真理を弁える、聡明な法友と交われ。
有益な事柄を学び、疑念を拭い去って、 修行者たるもの、犀の角の如く独り歩め。
遊戯や娯楽や快楽に、喜びを感じず、 心惹かれず、着飾らず、真実のみ語り、 修行者たるもの、犀の角の如く独り歩め。
妻子、父母、財宝、穀物も、親族も、そのほか、あらゆる欲望を捨て去って、 修行者たるもの、犀の角の如く独り歩め。
「これは、執着であり、魚を釣る針。
ここは、楽しみが寡く、苦しみが多い」 修行者たるもの、犀の角の如く独り歩め。
水の中の魚が、網を破り出るよう、 既に焼けた処に、火が戻らないよう、 諸々の煩悩の結び目を、悉く破り去り、 修行者たるもの、犀の角の如く独り歩め。
常に下を向き、うろつくことなく、 諸感官を塞いで、煩悩から心を護り、 流されることなく、焼かれることなく、 修行者たるもの、犀の角の如く独り歩め。
葉の散る樹の如く、在家の印を除き、 出家を果たし、袈裟の衣を身に付ける。
修行者たるもの、犀の角の如く独り歩め。
味を貪ることなく、選り好みをせず、 戸ごとに食を乞い、家々に囚われない。
修行者たるもの、犀の角の如く独り歩め。
五蓋を断ち切り、随煩悩を取り除き、 誰にも頼ることなく、愛情を乗り越え、 修行者たるもの、犀の角の如く独り歩め。
以前に味わった、味著と禍患を捨て、 喜びと憂いを捨て、寂静と平安を得る。
修行者たるもの、犀の角の如く独り歩め。
最高の目的を果す為、慇懃精進し、 心が怯む事なく、行を怠る事もなく、 堅固な活動をなし、体力と智力を備え、 修行者たるもの、犀の角の如く独り歩め。
独坐と禅定を、打ち捨てる事なく、 諸々の事柄について、理法に従がい、 諸々の生存には、憂いがあると知って、 修行者たるもの、犀の角の如く独り歩め。
妄執の消滅を求め、怠惰にならず、 明敏に、学ぶこと深く、心を止める。
理法を明らかに悟り、自制し努力する。
修行者たるもの、犀の角の如く独り歩め。
音や声に驚かない、獅子のように、 網に捕まることがない、風のように、 水に汚されることのない、蓮のように、 修行者たるもの、犀の角の如く独り歩め。
歯牙が強く、獣の王である獅子が、 他の獣を制圧して、振る舞うように、 他の人から離れた処の、坐臥に親しめ。
修行者たるもの、犀の角の如く独り歩め。
慈愛と悲哀と平静と解脱と歓喜とを、 時に応じて修め、世間に叛くことなく、 修行者たるもの、犀の角の如く独り歩め。
貪欲と瞋恚と愚癡の、三毒を捨てて、 結び目を破り、命を失うのを恐れない。
修行者たるもの、犀の角の如く独り歩め。
今の人々は、自分の利益のため、 交わりを結び、或は、人に仕える。
今日、利益を求めない友は得がたい。
己の利益のみ求めるものは、汚らしい。
修行者たるもの、犀の角の如く独り歩め。
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